撮り方講座8 フラッシュOFFの続き 卒業式・入学式の撮り方
今年の入学・入園式でうまく写真が撮れなかったお父さん、お母さん必見 !!
とくに、フラッシュを使ったのに暗い写真になった方、ぜひお読み下さい。
フラッシュOFFの続きです。
今回は先に結論を書きますね。
1
「背景も明るくモード」のあるカメラなら
そのモードにセットして、フラッシュON。
ただしブレやすいです。
フラッシュでの撮影を禁止している園・学校もあります。
事前に確認して下さいね。
2
「背景も明るくモード」モードのない場合は、
幼稚園のように狭い室内ならフラッシュON。
小・中・高校、大学の体育館の場合は、距離によって判断。
遠ければ(ほとんどの場合、遠いはず)OFF。
遠いのにフラッシュONになっていると、かえって暗い写真になります。
フラッシュOFFの場合は、ブレないように気をつけて。
3
ISO感度は、なるべく大きい数字か
オートに設定してください。
4
室内では、ズームは望遠側にしすぎない方がいいと思います。
ブレやすくなります。
5
(1)の場合も、(2)のフラッシュOFFの場合もブレやすくなります。
ブレを防ぐためには、
(3) ISO感度を、なるべく大きい数字にして
(4) ズームはあまり望遠側にしすぎないこと。
カメラの持ち方でぶれも少しは防げます。
こんなサイトを参考にしてください。
手ぶれ補正機能のあるカメラの場合はもちろんそれを使って下さい。
ただし、過剰な期待は禁物なのと、
自分(カメラマン)の手ぶれは緩和できても、相手が動いているブレは防げません。
ここから詳しい説明です。
フラッシュの光の届く距離には限界があります。
カメラによって異なりますが、普通、数mから十数mくらいです。
( 一度ご自分のカメラの取扱説明書をご覧ください )
入学・入園式と一口で言っても、幼稚園なのか高校なのか、
会場の広さや明るさも一概ではありませんし、
父母席から、お子さんまでの距離もまちまちです。
お子さんまでの距離が、フラッシュの届く距離内か、
それより遠いかがポイントです。
結論を先に言いますと、それより近ければON、遠ければOFFです。
カメラ自体の仕組みや設定によっても異なりますが、
フラッシュの届かない距離なのにONで撮ると、
かえって暗い写真が出来る場合があります。
オリンピックやスポーツのナイター中継、コンサートなどをテレビで見ていると、
観客席でフラッシュがピカピカ光っていますが、
あのうちの半分は、多分きれいに撮れていない( 笑い )。
会場の明るさやカメラの性能・設定によって異なりますが、
「背景も明るくモード」とか「スローシンクロモード」とか
「夜景ポートレートモード」( メーカー・機種によつて名前が違う )ならフラッシュONでもOK。
スローシンクロモードとそうでない場合の写り方の違いはこちら
[ こ難しい理屈が苦手な方はここは読み飛ばしてください。]
このモードは、フラッシュは発光させるけど、
フラッシュの光の届かない背景も明るくするために、
シャッタースピードを遅くしています。
シャッタースピードはノーフラッシュで撮る場合とほとんど同じになるはずです。
[ 理屈はここまで ]
このモードの場合は、ノーフラッシュで撮るのと同じくらいブレやすいので注意。
話をもとへ戻します。このモード以外の場合は、とにかく遠ければOFFです。
もう1つのポイントは、フラッシュOFFで撮るのでブレやすいという事です。
しっかりカメラを構えて、ズームも望遠にしすぎないこと。
お子さんをアップで撮りたい気持ちはよくわかりますが、
ブレてしまっては、アウトです。
手ぶれ補正があれば少しましですが、それでも、コンパクトデジカメで、
体育館のステージ上の人物をアップで撮るのはきびしいかもしれません。
( カメラの性能・設定、距離、明るさなどによって一概には言えませんが )
いっそ割り切って、室内では看板も入った会場全体の雰囲気を撮って、
アップは式の後、野外で撮った方がいいと思います。
それともう1つアドバイス。
暗い室内で撮影する場合、カメラの感度設定を
なるべく大きい数字( 1600とか3200とか )に設定してください。
数字が大きいほど、ざらざらノイズっぽい画像になりますが、
フラッシュの届く距離が長くなりますし、
ノーフラッシュで撮る場合は、ブレにくくなります。
室外に出たら忘れず、200か400に戻してください。
感度設定で「ISO AUTO」に設定できるカメラは、
オートにセットしてください。
では、秋の発表会、学芸会で試してください。
余談。
秋の学芸会、運動会シーズン前になると、なぜか( 笑い )新型カメラがたくさん出ます。
こんなにすごい望遠( ズーム )というのを売りにしているカメラは要注意。
コンパクトカメラの望遠ズームは、日中の野外では使えても、
暗い所で撮るには適していないと思ってください。
« お宮参り | トップページ | 大馳くんの1才記念 »
「b 撮り方 撮られ方 撮られる楽しみ」カテゴリの記事
- マタニティフォトの記事 加筆しました。(2010.07.16)
- マタニティフォト お客様の声(2010.07.13)
- 撮り方講座10 取扱説明書のトリセツ(2010.07.02)
- 写真を撮る事で自信がつく(2010.06.23)
- 写真で残す「想い」(2010.06.19)
« お宮参り | トップページ | 大馳くんの1才記念 »
コメント